Welcome to my blog

プラチナ文庫休刊に寄せて

公式でも発表がありましたが、プラチナ文庫さんが2019年8月刊をもって休刊されることになりました。

プラチナ文庫休刊のお知らせ


すでに編集さんからご連絡を頂いてはおりましたが、こうして実際に公式の発表があると、様々な思い出が押し寄せてきます。
私は2010年の第一回プラチナ文庫小説大賞にて『堕つればもろとも』で編集長特別賞を頂き、デビューさせて頂きました。思い返せば、それまで長編など書いたことの無かった私が一つのお話を書き上げ、投稿してみようかと思い立ったのも、あのフランス書院さんのレーベルだからこそでした。
デビューが決まった時、私は編集さんにどうして私を選んで下さったのか伺いました。今思い返しても、当時の私の文章は読みづらく、他に上手い方がたくさんいらっしゃるだろうと思っていたからです。すると編集さんは『貴方よりも上手い文章を書かれる方は確かにたくさんいるが、文章は指導と練習でどうにでもなる。でも、個性だけは指導ではどうにもならない。貴方の書かれた攻ほど、強烈に心に突き刺さる攻は他に居なかった。だから貴方の話を選びました』とおっしゃいました。
その編集さんこそが私をデビューからずっと支えて下さった担当さんです。校正の方法すらよくわかっていない私を辛抱強く指導し、どんな突飛な話を提案しても付き合って下さいました。今でも多くのご感想を頂く『渇仰』『渇命』シリーズは、おそらくこの担当さんでなければ本にして頂けなかったのではないかと思います。

2011年のデビューから早いもので8年が過ぎ、様々な出版社さんとお仕事をさせて頂けるようになりましたが、作家としての私が今こうしてここにあるのは、間違いなくプラチナ文庫さんのおかげです。そのプラチナ文庫さんが休刊されてしまうのは、故郷を失ってしまったような、何とも寄る辺なく寂しい気持ちになります。
プラチナ文庫さんではデビュー作の『堕つればもろとも』に始まり、今年発行の『狂犬ドルチェ』に至るまで、19冊の本を発行して頂きました。『狂犬ドルチェ』を執筆している頃はまだ休刊について何も知らなかったのですが、犬で始まり犬で終わったところが、私らしいかなと思います。
公式のお知らせにもありますように、既刊は紙書籍・電子書籍ともに販売は継続されます。ただし紙の書籍につきましては、今後おそらく重版などは見込めないと思いますので、ご希望の方はお早めにお買い求め下さい。
これまで関わって下さった皆様に、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。どんどん書く場所が失われていく状況ではありますが、書かせて頂ける限りは書き続けたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、プラチナ文庫さんで発行して頂いた本の一覧をアップしておきます。ご購入の際のご参考までにどうぞ。


堕つればもろとも
2011年1月10日発行、イラスト:亜樹良のりかず先生

悪夢のように幸せな
2011年7月10日発行、イラスト:水名瀬雅良先生

渇仰
2012年3月10日発行、イラスト:梨とりこ先生

鬼哭繚乱
2012年8月10日発行、イラスト:高梨ナオト先生

蜜家族
2012年12月10日発行、イラスト:青山十三先生

愛犬志願
2013年3月8日発行、イラスト:兼守美行先生

ラスト
2013年12月10日発行、イラスト:乃一ミクロ先生

渇命
2014年5月9日発行、イラスト:梨とりこ先生

ぱんつを穿きたい三日間
2014年5月9日発行、イラスト:梨とりこ先生、黒岩チハヤ先生、雪路凹子先生

愛犬調教
2014年8月11日発行、イラスト:兼守美行先生

白百合の供物
2014年11月10日発行、イラスト:稲荷家房之介先生

王に純潔の証を捧げ
2015年9月10日発行、イラスト:雪路凹子先生

沼底から
2015年12月10日発行、イラスト:藤村綾生先生

泥舟
2016年8月10日発行、イラスト:minato.Bob先生

愛犬連縛
2016年11月11日発行、イラスト:兼守美行先生

鬼はここに居る
2017年9月15日発行、イラスト:周防佑未先生

覇狼王の后 上
2018年3月9日発行、イラスト:yoshi先生

覇狼王の后 下
2018年12月10日発行、イラスト:yoshi先生

狂犬ドルチェ
2019年1月10日発行、イラスト:石田要先生